前回のブログネタ。BASSOのMONZAと対照的に非常に個性的なのが本日ご紹介するモデル。
センチュリオンのハイパードライブ2000です。
コンセプトは剛性と衝撃吸収製の両立ですので非常にわかりやすく、かつ特徴的な作りとなっています。
センチュリオン社のロードバイクの特徴はとにかくフレームの前三角がゴツイ。
トップチューブどダウンチューブはヘットチューブとの接合面に向けて広がっていくように太くなります。
ヘッドチューブは上下異径ベアリングのテーパーヘッド。
下ワン側は1.5インチと剛性感ある作りです。
一転して後三角はコンフォートバイクの特徴そのものといった感じです。
バックステーは微妙に反っており、断面は丸パイプではなく横に潰れたような扁平な形状です。
ここをしならせて衝撃をいなします。BMCのGFシリーズのアルミモデルなども同様の形状ですね。
チェーンステーは前三角がゴッツイ造りなので過剰な剛性にならないようにBMC社のものよりは細身。
なお、このモデルですがブレーキはシマノ社外のものがアセンブルされていたのですが…
お客様のご要望により前後を105に換装することに。
こちらの交換作業の価格はこちら。
新車購入時なら取り付け工賃は無料です。持ち込みで取り付け希望の場合は工賃もプラスされます。
こんな感じに成ります。
ブレーキはバイクのコントロールに関する重要パーツですのでより良い物に換えとくのは効果的。
非常に意義のあるカスタムだと思います。ぜひぜひ。
フォークはカーボン製でストレートなデザイン。
メインコンポはティアグラです。
リアスプロケットは11-32Tです。
タイヤはMAXXIS社のデトネイター。25Cです。
ワイヤー関連は全て中通しとなります。
そしてなんと、フロントディレイラーのケーブルはボトムブラケット裏で直受けのほぼフルアウター。
リアブレーキとリアディレイラーのケーブルに至っては完全フルアウターです。
整備性がいいのか悪いのか…。
ただ、ワイヤーだけがフレーム中を通るパターンよりもフルアウターのほうが個人的には好きですかね。
メーカーの出荷段階だとシフトワイヤーの取り回しがトップチューブを回る形で摩擦が発生しています。
オマケにこのモデルではダウンチューブの中でケーブル同士がクロスしてしまっています。
ですので当店では画像のように右から出たケーブルは右に。左から出たケーブルは左に通し直します。
ダウンチューブの中でクロスしているケーブルもクロスしないように張り直します。
そこまで時間もかからんし少しでも摩擦が発生しないようシフトがスムーズに行くよう組み立てます。
もちろん状況や組み立て担当者によって変わるでしょうが自分はだいたいやってます。
ハンドルやステム、シートポストにサドルはプロクラフト社のものがアセンブルされています。
ガチガチの前三角とコンフォートバイクの後三角のフレームを持つなかなか面白いロードバイクです。
主に中~長距離等などの走行で力を発揮しそうです。コンセプトが『快適に長距離を走る』ですし。
今回はお客様にご注文いただいた56サイズがモデルです。
後は同時にご注文のペダルが問屋から届けばお渡しなのですが、ペダルの到着は今日か明日の予定。
届き次第取り付けてご連絡差し上げます。今しばらくお待ちください。
ご注文やお問い合わせはメールにてよろしくお願いいたします。
前後ブレーキの105換装などもお気軽にご注文、お問い合わせお待ちしております。
【すんごいカスタム例】
先日、Rail 700 SLにNOVATEC社のJETFLYを装着されたお客様がおられました。
しかもチューブレスタイヤを履かせて引き渡しのオーダーです。
『夕方に自転車持って行くから取り付けてくれ』とのことでホイールにチューブレスタイヤを付けて準備。
てっきりロードバイクをお持ちになるとお思いきや、持って来られたのはクロスバイクのRail 700 SL。
自分が対応して受け付けしたオーダーではなかったので、てっきりロードバイクかと思ってました。
まさかの展開に面食らいましたが確かにロードだろうがクロスだろうがホイール性能アップは良いこと。
エンドは問題なく入りました。特に緩くもなくキツくもなく。
スプロケットも10速スペーサーを噛ますとキッチリ固定完了。シフティングもスムーズで問題なし!
気がついたらハブシェルに貼ってあるデカールが微妙に変わってる…。
性能や仕様、価格は同じながら微妙にマイナーチェンジしたみたいです。
どこのメーカーでもたまにありますね。
しかし、なかなか面白いカスタムでした。
次回にメンテナンスでご来店されることがあったら是非とも使用感など聞きたいものです。
かいたひと→店員A