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DARE MR-1 オリジナル組み

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それでは前々回ネタにさせていただいたDARE社のMR-1の当店オリジナル組みの組み立てご紹介。

フレームのご紹介なんかは↑のリンク先などに書いておりますのでご確認下さい。

それでは早速、組み立て風景をザックリですが紹介していきます。

画像多いので文章はアッサリですがご了承下さい。






はい、アルテグラのコンポーネント一式。

オリジナルとはいえホイールとサドル、シートポストはお客様の持ち込み。

クランク長、スプロケット丁数、ステム長の指定があり、それらも確認。






組み付けに使用するのは通常はこのFINISH LINE社のテフロングリスなのですが…






今回はこちら。オリジナル組や組み換え系は普段よりちょっと良いものを使わせて頂きます。

メインで使用は2種類。左の赤いのがRESPO社のアセンブルオイル業務用。ネジ、ボルトに最適。

右から2番目の白いグリスがMORGAN BLUE社のウォータープルーフグリス。ヘッドやBB周りなどに。

あと、画面にはないですがシマノのケーブルグリスも使用。まあこれはシマノコンポなら当然。

ちなみにウォータープルーフグリス以外は私物です。

色々買ってたらケミカル類が家に余りすぎて一生かけても使い切らないので職場で使用することに。

どれもなかなか高価なシロモノですよ。






とりあえずボトムブラケットの圧入から始めますぞ。

BBの圧入部に薄くウォータープルーフグリスを塗布します。






ボトムブラケット規格はBB86です。






最初から付いているシマノのグリスは拭き取ってしまいますぞ。

ウォータープルーフグリスなど他社グリス同士が混ざると溶け出たり固まったりする場合がありますので。

RESPO社などは混ぜて使用するのも想定している場合もありますけどね。






BBの圧入部にもウォータープルーフグリスを薄く塗ると圧入していきます。

自分のならガシガシ締めていくのですがお客様のは凄い緊張して変な汗が出るぞ。







無事圧入完了。とりあえずホッとする瞬間。







次はステアリングコラムをカットしていきます。

ソーガイドにセットしてギコギコ。切断直前はは力を抜きながらゆっくり目で。






カット完了。でも切断面がガビガビだ。






専用のリーマーで丁寧に削っていきます。ゴリゴリ。






アンカーをステアリングコラムに入れる前にこれが必要。カーボン用の滑り止め剤。






まんべんなくアンカーに塗ったら、いざステアリングコラムの中に。

きちんと滑り止め塗って固定しないと意外とトップキャップ締めたら上に引っ張られてずれる場合あり。

後でまたで出てくると思いますがカーボン固定する面には特に指示がない場合は滑り止めはほぼ必須。

やらなくても固定できる場合もありますが、ものによっては本当にズレたり動いたりします。






よし、ステアリングコラムとアンカーがピッタリ。OKです。






下ワンのベアリングにもウォータープルーフグリスを薄く塗布。上ワンのベアリングも同様に。

あんまりベッタリ塗らなくても大丈夫です。シールドベアリングですし。塗りすぎるとはみ出て汚い。

フレーム側にも薄く塗ってます。






ヘッドパーツのキャップの内側にシール用のゴムリングがあるのでここにもウォータープルーフグリス。






ステムを固定する前にステアリングコラム上部にも滑り止め剤を塗布。






ディレイラーハンガーの固定ネジもチェック。

工場出荷段階では結構緩んでいることがあります。

緩んだままだで固定が甘いと変速の精度にも影響出ますし、放置するとネジ穴が死んでしまいます。

ディレイラーという自転車のキモにして応力がかかる部分なのでキッチリ確認。

緩み止め剤が塗ってない場合はアセンブルグリスを塗って固定してます。






ブレーキキャリパーなど各種コンポーネントを取り付けていきます。






フロントディレイラーは仮固定。






シマノの11速系などのフロントディレイラーには画像の中央にあるイモネジがあります。






イモネジをフレームに押し当てつっかえ棒代わりにフロントディレイラーに掛かる負荷を分散させます。

当然カーボンフレームは”一点に集中してかかる負荷”だとマズイのでこのように金属板でアテをします。






クランクのシャフトにもウォータープルーフを薄く塗布。






お預かりしたホイールを振れ取り台に乗せてチェック。






スプロケットをセットしたら固定リングにもウォータープルーフグリスを塗布。

まあアセンブルオイルでもどちらでもいいでしょうけど水に強い方がこの部位はいいかな?






リアディレイラーをとっつける前に必ずするのがこのディレイラーハンガーの精度チェック。

ズレてたらきちんと変速しませんからね。

多少のズレはゆっくりと力を加えて修正。






ディレイラーを取り付けてチェーンを取り付ける前にこのWAKOS社のフィルタークリーナーで…





チェーンを洗います。まあこれ正確には洗い終わって洗浄液を水で洗い流してるとこなんですけどね。

実際の洗浄液は薄い青色です。チェーンを洗ってるとこを撮り忘れてしまいました。

チェーン洗浄はオリジナル組み・コンポ組み換え・オーバーホール時のみの特別な工程です。

毎回やってると手間かかるし洗浄液が高価だからおいそれとはやれません。







洗浄が終わって水を拭きとって乾燥のためにしばし放置。






乾いたらチェーンを繋ぎます。

リンクピンにアセンブルオイルをチョイと付けておくと繋いだ直後にリンク部の動きがシブくならない。






チェーンに注油。

オイルが飛び散って車体やリムに付かないように慎重に。

注油した後は馴染ませて余分なオイルはしっかり拭き取ります。

拭き取りが甘いとリンク部分から染み出してきてベタベタになり結局飛び散ってリムや車体に付着。

ブレーキ面に付くとブレーキの効きが悪くなるしタイヤやブレーキシューを傷めたりします。

注油後、多少拭き取り過ぎかな?と思うくらい拭き取っておくのがいいかなと個人的には思います。






ハンドルにSTIレバーなどを取り付けステムに固定し、ワイヤー関連の工程にとりかかります。

ケーブル類の長さを出します。

この辺りは組み立てた人間の個性出ますね。余裕を持って長目の人や、最小最短でガン攻めの人。

自分の場合は自分の自転車はガン攻めで短いですが仕事の時は至って普通を心がけてます。

長いとフリクションが大きくなるし短いとハンドルの動きを妨げたり余計にフリクションが大きくなったり。

ケーブル外通し式、中通し式、ハンドル、フレーム形状も絡みますので正解が無く難しいですね。






長さが決まったらアウターケーブルをカット。切り口がガビガビだ…。






サンダーで削って整えます。






ブレーキワイヤーを張ったら10回ぐらい強めにレバーを握ってワイヤーの伸びを取ります。

シフトワイヤーも伸び取りはしますがどうしても使用してるとまた少し伸びが出てきます。

ワイヤーが伸びてしまうとブレーキのタッチや変速のキレがダルくなります。

アジャスターで調整すればよいのですが分からない方はご来店下さい。

当店でお買い上げの自転車の場合は簡単な整備調整ですと無料で行っております。

水曜日以外の11時~18時半までにご来店頂けると助かります。






コーティングされたワイヤーのためシフトワイヤーにはロングノーズ…

なのですがこのMR-1のシフトの受けは専用の金属製受けでシマノのロングノーズが使えない!

…と嘆く前にロングノーズの受けを分解してノーズ部分だけ引っこ抜いて専用の受けの中にセット。

無いんだったら作ればいいわけでむしろこちらのほうが受けの部分が金属なので精度・強度は上。

他社で組まれた自転車の持ち込みの場合は組んだ方の意図が感じられる工夫などは勉強になる。






こちらもオリジナル・組み換え・オーバーホール系のみのサービスのフレームプロテクター。

ブレーキ1本、シフトワイヤー2本にJAG WIRE社のプロテクターを使用。

これも結構高価なのでポンポン何でもかんでも使えません。






例によってこのシフトのライナーも…






フレーム下部のケーブルルーティング部に通してます。

ただ、このライナーも何でもかんでも通してると逆にフリクションの元になるので注意。

リアディレイラーのワイヤーは場合によっては無くても問題ない場合も。

カーボンフレームでワイヤーがBB裏からフレームを突き通る場合は仕込んだほうがベターでしょう。

あとはここに付属のカーボン製の蓋を固定してこの部分は完了。






クドいようだけど当然カーボン部分にシートポストが固定されるので滑り止め剤を塗布。

シートクランプに『▲』マークがある場合はその部分をフレームの切り欠き部分に合わせて固定ですぞ。






後はバーテープを巻き、各種固定ボルトのチェック、ブレーキの左右の握りのバランス、変速チェック。

車体に付いた指紋やグリスなどを拭きとって完成です。






完成車になるとやはりフレームの時より具体的に『自分だったらこうする、あのホイールを使う』

…などのイメージがしやすいのではないでしょうか?






斜め前から。






後ろ三角部。






ボトムブラケット部。






ヘッドチューブ~フォーク周り。






ケーブル類の長さも個人的には上々、フレームプロテクターもいい感じです。

ケーブルの文字もキッチリでこの辺はまあよく出来たかと。基本といえば基本ですけどね。






気になる重量ですがなんとペダル無しで『7.15Kg』でした。これは軽い。

ハンドルやステムは汎用グレードですのでこの辺りを上級モデルに変えるだけで6Kg台に突入します。



今回はホイールなどはお持ち込みでしたがこの辺りはお任せも出来ます。メール、店頭でご相談下さい。

要望が多いとお見積りやパーツの手配などに時間がかかりご返信や納期が延びますがご了承下さい。



また、組み立てる人間によって使用するケミカル類が異なりますが基本通常のものより上位の物です。

フレームプロテクターなどもメーカー欠品等により同グレードの他社製品の場合もございます。

この辺りは予めご了承頂ければ助かります。宜しくお願いたします。



最後に。ご購入頂きましたお客様が満足されていればいいのですがこの辺りは結構ヒヤヒヤものです。

自分の現時点でのベストは尽くしましたが果たしてどの程度ご満足して頂けたのか。

点検や整備は随時しておりますのでまたご来店された時にでも感想をいただければ。

何かありましたらご遠慮無くご連絡下さい。





【テスト中】



まあ例によって休日はここだよ。11月末までここしか来ないよ。






パーツ載せ替えフレームのテスト走行も兼ねてます。

カラーとペイントパターンでどこのメーカーかバレバレ。

3年前に買って今年作ろうと思ったら製品不良発覚。

3年前だし保証されないだろうと思ったらまさかの保証OKで新フレーム供与され組むことに。

しかも何かペイントが公式にないカラーで、画像検索でも出てこないペイントになっててちょっと嬉しい。

ただ、赤いバイクは自分には似合わないな…。自分はやっぱり水色や白系がいいや。






販売所での購入品はこちら。

大根の酢漬けとレモンが新製品で並んでた。どくだみ茶は美味かったので今後も購入していくつもり。

後は定番のみかんかりんとう。他にも買ったけど職場に寄って配ったので今回は画像で見れば少なめ。

秋らしくなってきてのんびりとした休日でした。






かいたひと→店員A


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